【第7回】なぜ楽器可物件なのに「音大の近く」に建てる必要がないのか?

前回は、楽器演奏愛好家たちの住環境をめぐる実情について説明しました。今回は、楽器可物件とはいっても、音大の近くには建てる必要がない理由を見ていきます。

音大の学生よりも「社会人」により強いニーズがある

これまで、楽器可物件は音楽大学の近くに建てられることが多く、音大の学生向けのニッチな市場であるととらえられてきました。

 

しかし、筆者の会社で楽器可物件の賃料に関する回帰分析(下記図表)を試み、賃料への影響度を分析した結果、音大の近くであることは実は重要ではないことが明らかになりました。

 

[図表]東京23区近郊の楽器可賃貸マンション賃料の回帰分析結果(観測数1382)

 

音大の学生よりもむしろ、先に触れたヤマハの大人の音楽教室などに通っているような、音楽を趣味として、別の安定した仕事をもっている社会人の根強いニーズがあることが判明したのです。

 

しかも、立地以上に遮音性能が重要であること、そして楽器可物件は築年数が経過しても賃料が通常の賃貸物件と比較して下落しにくい傾向があることもわかりました。

 

さらに、大田区で、当社が過去に開発した楽器可防音賃貸マンション2棟に関しては、現在ウェイティングが発生するほどの人気を集めています。ちなみに大田区内に音大は存在しません。

 

当社のこうした実績等からも、「音大の近くでなくとも楽器可防音賃貸マンションの需要は大きい」ことが実証されたといえます。

「模倣困難」な楽器可防音賃貸マンション

楽器可防音賃貸マンションの市場が将来的に有望であることは、ここまでみてきたように具体的な数字によってしっかりと裏づけられています。

 

「しかし、楽器可防音賃貸マンションの市場がそれほどまでに有望ならば、当然、業者が今後どんどん参入してくるだろう。そうなればすぐにマーケットは飽和してしまうのではないだろうか」と思う人もいるかもしれません。心配はご無用です。

 

楽器可防音賃貸マンションはたやすく模倣できるものではありません。そして、まさにこの「模倣困難性」こそが楽器可防音賃貸マンションの最大の〝強み〞となるのです。

 

その具体的な根拠について、次回詳しく解説していきましょう。


本連載は、2016年3月1日刊行の書籍『”楽器可防音マンション経営”で実現する鉄壁の資産防衛』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

大塚五郎右エ門

ツナガルホールディングス株式会社
ツナガルデザイン株式会社
代表取締役CEO

University of Wales(英国国立ウェールズ大学経営大学院)にてMBAを取得。鎌倉時代から700年続き、「大田区で一番古い地主」といわれている27代目。一級建築士、宅地建物取引士。不動産コンサルティングマスター。土地有効活用の企画・資産組み替え・設計・仕入・ファイナンス・開発・賃貸・管理まで、オーナーの手を煩わせることなく、「ワンストップ」でサポートしている。資産家に向け、「相続税対策・資産承継等に貢献できる賃貸経営」の提案を行う。2015年、日本初の集合住宅の防音構造(「全戸三重防音構造」)で特許を取得。

『”楽器可防音マンション経営”で実現する鉄壁の資産防衛』
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出版 幻冬舎  発行日 2016年3月1日
著者 大塚五郎右エ門
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注)2016/4/24調査時点

資産を守り抜くには「投資」で増やすしかない時代――
しかし、株や債券、投信といった人気商品はリスクばかりが大きく、資産を食い潰す危険性をはらんでいます。長期にわたり安定した収入を得るために、いまもっとも注目すべきは収益不動産への投資です。「希少性」「将来性」「好立地」の一棟マンション、とくに「楽器が弾ける防音物件」ならば、時流に左右されず、鉄壁の資産防衛を実現できるのです。

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