【第14回】楽器可防音賃貸マンションの「サウンドプルーフ構造」とは?

前回は、演奏家にとってマンションの防音設備が重要となる理由を改めて説明しました。今回は、楽器可防音賃貸マンションに用いられている「サウンドプルーフ構造」について見ていきます。

劇場などでも用いられている「サウンドプルーフ」

前回までの連載で説明したように、マンションでの楽器演奏を可能とするためには、建物の外にはもちろん内部においても演奏した音を漏らさない特殊な構造・設計が求められることになります。

 

では、具体的にどのような構造・設計が望ましいといえるのか――ご参考までに、筆者の会社が取り扱っている楽器可防音賃貸マンションを例にあげて説明していきましょう。

 

当社では、「サウンドプルーフ」と「サウンドプルーフプロ」という二種類の楽器可防音賃貸マンションを開発してきました。

 

まず、サウンドプルーフでは、通常のマンションより厚い180ミリの防音性の高いコンクリート構造躯体の部屋の中に、もう一つ遮音構造の防音ルームをつくる防音設計(ボックス・イン・ボックス構法)を採用しています。

 

[図表]サウンドプルーフの二重防音構造

 

建物躯体の壁と防音ルームの壁の間にグラスウール等を敷き詰めた空気層の隙間を設けているこの構法は、コンサートホールや劇場などの公共建築などでも採用されているものです。

ゴム製の「防振材」を用いて振動をシャットダウン

集合住宅における防音設計では、上下階や隣住戸に音や振動を伝えないことが求められるため、防音ルームにおいては壁・天井・床の遮音・防振構造(浮遮音層)が必須となります。

 

そこで、防音ルームの床や天井から振動が伝わらないように床・天井にはゴム製の防振吊具等の防振材を用いています。

 

また、エントランスドアや室内間仕切りドアにも防音性の高い防音ドアを採用し、掃出し窓には防音性、断熱性の高い二重サッシ(遮音性能T-4)を使用しています。これらはサウンドプルーフの標準仕様であり、より遮音性能を高めた物件もあります。

 

次回は、サウンドプルーフプロについて説明します。


本連載は、2016年3月1日刊行の書籍『”楽器可防音マンション経営”で実現する鉄壁の資産防衛』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

大塚五郎右エ門

ツナガルホールディングス株式会社
ツナガルデザイン株式会社
代表取締役CEO

University of Wales(英国国立ウェールズ大学経営大学院)にてMBAを取得。鎌倉時代から700年続き、「大田区で一番古い地主」といわれている27代目。一級建築士、宅地建物取引士。不動産コンサルティングマスター。土地有効活用の企画・資産組み替え・設計・仕入・ファイナンス・開発・賃貸・管理まで、オーナーの手を煩わせることなく、「ワンストップ」でサポートしている。資産家に向け、「相続税対策・資産承継等に貢献できる賃貸経営」の提案を行う。2015年、日本初の集合住宅の防音構造(「全戸三重防音構造」)で特許を取得。

『”楽器可防音マンション経営”で実現する鉄壁の資産防衛』
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出版 幻冬舎  発行日 2016年3月1日
著者 大塚五郎右エ門
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資産を守り抜くには「投資」で増やすしかない時代――
しかし、株や債券、投信といった人気商品はリスクばかりが大きく、資産を食い潰す危険性をはらんでいます。長期にわたり安定した収入を得るために、いまもっとも注目すべきは収益不動産への投資です。「希少性」「将来性」「好立地」の一棟マンション、とくに「楽器が弾ける防音物件」ならば、時流に左右されず、鉄壁の資産防衛を実現できるのです。

 

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